ばいきっちん

交通事故で死にかけて復帰した奴のたわごとです

11月30日

その日、仕事から帰るときのことです。

 

いつも通る道が、やたら混んでいて全然進まず。

しょうがないので、別の道で帰ることにしました。

 

バイパスを通り、信号待ちで止まっていたら、

右折ラインから「ギギギギガゴガゴ・・・」

という、聞いたことがないような音が聞こえてきて、

目の前にバイクが転がってきました。

 

は?・・・っていうのが正直な感想でした。

そうしたら、バイクのそばに人がもがいてました。

 

ど、どうしたらいいんだ・・・と、悩みました。

オレはバイパスの二車線目に止まっていたので、

降りて行って、何かしてたら後ろの車に迷惑だし、

かといって、何ができるわけでもないし・・・

 

と、悩んでいるところに右折レーンに来た車が、

止まって真っ先に降りて行って声をかけてました。

信号待ちの横断者の人が、倒れたバイクを歩道に運んでくれました。

 

オレは、結局何もできず信号が青になって進みました。

自分が事故にあって、もし次に事故に立ち会うことがあれば、

その時は、何とかしたいと思っていましたが、

結局は、何もできなかったことに情けないと思いました。

むしろ、家に帰ってきて安定剤を飲んでました。

 

予想もしなかった事態に突然巻き込まれた時、

人は、こんなにも動揺して何もできんことを知りました。

もちろん、自分が何か悪いことしたわけではないけど、

何もできなかった自分に罪の意識を感じましたね。

 

でも、それもまた仕方がないなと思います。

予想してないことが突然起きたら、慌てて何もできないです。

そういうものなんだなということがよく分かりました。

 

ただ、そんな自分が情けないと、責めても仕方がないけど、

次こそは必ず・・・という気持ちになりました。

 

考えているように上手くはいかない・・・

それを実感するいい機会になったと思います。